話芸の神様”徳川夢声が生涯をかけて朗読に取り組んだ「宮本武蔵」。1961年からラジオ放送された、夢声話芸の集大成ともいえる幻の朗読をCD化。[解説小冊子付]〈おことわり〉原盤老朽化のため若干お聞き苦しい点がございます。
一部に転写や雑音などがありますことを予めご了承ください。
発行形態 : 新潮CD
判型 : [CD全77枚]約90時間
ISBN : 978-4-10-830121-4
発売日 : 2002/12/10
吉川英治が『宮本武蔵』を新聞紙上に連載したのが、1935(昭和10)年8月から約4年間。
当初200回ぐらいの予定で始めた連載は、いつしか日本中の反響を呼び、ついには1000回を越える長編時代小説として完成しました。
この剣豪の魂を描いた大作は、吉川文学の代表傑作であるとともに、その後の時代小説に大きな影響を与えたことはいうまでもありません。
しかし、この『宮本武蔵』が日本人にとって国民文学とまで評されるようになったのは、小説自体の魅力もさることながら、さらにもうひとつの大きな要因があったからだといえないでしょうか。
それが、あの“話芸の神様”徳川夢声の朗読です。
娯楽の中心がラジオであった時代、徳川夢声は、ライフワークとして『宮本武蔵』の全巻朗読に取り組みました。
ラジオ関東(現在のラジオ日本)で1961(昭和36)年12月から1963(昭和38)年9月まで放送された『宮本武蔵』朗読は、実に550回におよぶ空前絶後の長編朗読番組として、多くの吉川ファン、夢声ファンに深い感銘を与えました。
文学の領域を越え、映画、舞台などでも広く人々に親しまれた作品は数多くあります。もちろん『宮本武蔵』もそのひとつです。
しかし、ラジオ全盛時代に朗読という表現分野にまで及んで人々に愛された作品は『宮本武蔵』をおいて他にはありません。
小社はこの度、この貴重な歴史的遺産ともいえる朗読の名盤をCDとして刊行することにいたしました。ひとりでも多くの方々に、往年の夢声の至芸を懐かしく思い起こしていただけることを願ってやみません。
新潮社
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