大河ドラマ 第43作 『新選組!』2004年放送・完全版第弐集。
新選組として幕末を駆け抜けた近藤勇と仲間たち。時代に翻ろうされながらも最後まで未来を信じて生きた幕末の志士たちの青春を描く。
誠の名に集いし若者たちの青春群像
【収録内容】
■第28回「そして池田屋へ」
勇は不逞浪士への襲撃決断に際し、八木源之丞に励まされる。新選組の面々は勇と歳三の二手に分かれて浪士の会合場所を探す。桂小五郎が池田屋を離れている間に、勇の組が突入して大乱闘。平助は額を割られ、総司は戦う途中で喀血して倒れる。歳三の組が合流して、新選組は不逞浪士の企みを見事阻止し、一躍名を轟かせる。
■第29回 『長州を討て』
佐久間象山は勇と別れた直後、従者である捨助の見ている前で河上彦斎に斬り殺される。長州藩は、ついに京都に攻め上るも、蛤御門で大敗を帰して、久坂玄瑞らは自刃する。久坂らの遺髪を受け取った桂は、京都をひそかに脱出する。夕刻、長州藩敗戦が決定的になり、新選組は天王山に残る真木和泉に迫って彼の割腹を見届ける。
■第30回 『永倉新八、反乱』
恩賞金の分配方法や、指揮系統重視の新体制づくりなど、最近の隊の強引なやり方に対して、永倉の不満が募る。そんな中、芹沢暗殺の真相がばれ、ついに勇に対する永倉の不信感が最高潮に達する。一度は脱退を口にした永倉だが、山南に説得され、会津公に勇を諭してもらうよう建白書を提出する。そして勇が頭を下げて詫び、永倉は再び勇の元で力を尽くすことを誓う。
■第31回 『江戸へ帰る』
上様の上洛を老中に談判するため、久々に江戸に帰って来た勇は、つね、みつ、周斎ら懐かしい面々と再会する。勇のいない京都では、会津公への建白書の一件を謀反であるとして、下書きを書いた隊士の葛山武八郎を歳三が切腹させる。一方、隊との距離ができ始めた山南は偶然出会った遊女おすず(のちの明里)に心ひかれる。
■第32回 『山南脱走』
勇の大きな信頼のもと、入隊した伊東甲子太郎が参謀に就任。手狭になった屯所を西本願寺に移転する計画でも、その存在感を見せつける。そんな伊東を歳三は気に入らない。一方、隊に居場所を失った山南は、江戸へ戻ることを願い出る。しかし、歳三に、台頭する伊東に対抗するためには山南が必要だと拒否され、山南は愛人の明里と脱走を決行する。
■第33回 『友の死』
明里を連れて脱走した山南が追ってきた総司に捕まる。勇は断腸の思いで切腹を命ずる。助命を求める声が次々あがるが、歳三がそれらを一手に制圧。永倉と原田も山南を逃がそうと画策するが、拒否される。山南は二人に、新選組と勇の未来を託す。そして、明里との切ない別れのあと、総司の介錯で山南は見事に切腹を遂げる。
■第34回 『寺田屋大騒動』
勇が深雪太夫の身請けをついに決心。そんな折、江戸から妻のつねと、みつが突然訪れる。勇は伏見の寺田屋で深雪太夫を迎え入れるが、そこにつねたちも来てしまう。勇の本妻と愛人が遭遇する危機に包まれた寺田屋では、長州と薩摩が手を結ぶべきだと龍馬が桂を説得していた。そして大騒動の末、ついに深雪太夫の存在が、つねにばれてしまう。
■第35回 『さらば壬生村』
新選組が八木邸から西本願寺へ屯所を移し、勇はお幸を別宅に迎え入れる。八木源之丞に頼まれた歳三はこれ以上は総司を深追いしないよう、ひでに引導を渡す。大所帯となり新しい屯所に移った新選組が意気揚々と再始動する中、京の片隅では坂本龍馬らが会津藩を排除して長州藩と薩摩藩を結びつけようと画策し始めていた。
■第36回 『対決見廻組!』
市中警護の際に、総司率いる新選組一隊が「長州の天狗」と呼ばれる捨助を見廻組とのいざこざで取り逃がす。そこで、佐々木只三郎と勇が両隊の巡邏地域について話し合う。祇園界隈で火災が発生した夜、消火活動で新選組と見廻組との主導権争いが勃発するものの勇のみごとな采配と新選組の機動力で、京の町はあわや大惨事かという事態から救われる。
■第37回 『薩長同盟締結!』
松原が殺した浪士の妻・お初に松原自身が同情、憎しみを失っていなかったお初に、胸を刺され復讐されるという事件が起こる。寺田屋では薩摩と長州の秘密同盟を成立させるために下働きの捨助をおとりとし、そのすきに龍馬が薩摩藩邸に入る。なかなか進まない桂と西郷の会談は龍馬の仲介で、みごと薩長同盟成立に至る。
■第38回 『ある隊士の切腹』
寺田屋にいた龍馬は、捨助の手引きでやって来た伏見奉行所のお捕り方に襲撃されるが、おりょうの機転で難を逃れる。勇が長州に出かけている間、隊の公金が不足していることが発覚、勘定方の河合耆三郎が歳三により切腹を言い渡される。10日の猶予が過ぎ、実家に依頼した埋め合わせの金も届かず、ついに河合は腹を切る。
■第39回 『将軍、死す』
脱走を企てた谷三十郎が、斎藤により斬殺される。また周平も浅野薫の脱走騒ぎに巻き込まれ、勇との養子縁組を解消して出直す。一方、左之助は、まさと夫婦になり、試衛館以来の仲間たちに祝福される。ある日、松平容保に呼び出された勇は、将軍が大坂城にて逝去したことを知らされる。
■第40回 『平助の旅立ち』
孝明帝が突然崩御し、松平容保は悄然とする。お幸も勇に看取られながら生涯を終える。新選組では伊東甲子太郎が分派を決意。勇は伊東の言い訳を鵜呑みにしてやり、仲間内での無駄な血を流さずに済む道を選ぶ。伊東の分派にあたり平助の複雑な心中を察した総司は、伊東と行動をともにするよう平助の背中を押してやる。
■第41回 『観柳斎、転落』
勇を筆頭に、新選組の面々が幕府直参として新しく召し抱えられる。そのことに不満を持つ隊士四人が、観柳斎にそそのかされ、新選組を抜けて御陵衛士に出奔。だが、伊東甲子太郎に受け入れられず、会津藩に直訴し、その後切腹する。一連の離脱騒動で零落し、隊を離れた観柳斎は勇に許され復隊するが、遺恨を抱く新選組隊士によって斬殺されてしまう。
■第42回 『龍馬暗殺』
龍馬の献策が基となり、徳川将軍家が大政奉還を行う。岩倉は先手を打たれて不快感を表し、目障りな龍馬の排除を主戦論者の西郷らに命じる。勇は幕府要人の永井尚志から、今や幕府にとって不可欠な存在となった龍馬の身を守れとの命を受けるが、龍馬は暗殺される。
■第43回 『決戦、油小路』
伊東甲子太郎は、勇を暗殺し名を上げようと企てるが、そんなことをしても状況は何ひとつ変わらないと勇が諭し、二人は和解。しかし、その帰り道、伊東は大石鍬次郎らに斬殺される。歳三は、これを機に御陵衛士と決着をつけるべく決戦に挑むが、平助をも殺める結果となり、平助は勇に抱かれ絶命する。
■第44回 『局長襲撃』
大政奉還の策は成功するが王政復古の大号令が出され、結局、慶喜は大坂城に退却。一方、新選組は伏見に布陣する。勇は二条城と伏見を行き来するうち、龍馬暗殺の誤解からおりょうに命を狙われる。静養している総司は、伊東一派の残党に踏み込まれるも、お考の機転で事なきを得る。そんな折、勇までも伊東一派の残党から鉄砲で狙撃される。
■第45回 『源さん、死す』
肩を撃たれ負傷した勇は、新選組を歳三に託して病身の総司ともに大阪城に入る。ついに鳥羽伏見で戦端が開かれ、錦の御旗を立て官軍となった薩長軍の近代兵器の前に、新選組の属する旧幕府軍は総崩れ。その際、逃げ遅れた周平を助けた源三郎は被弾して命を落としてしまう。逆賊になることを恐れた慶喜は、ひそかに容保らを連れて江戸へ逃げ戻る。
■第46回 『東へ』
負傷し大坂城へ運ばれてきた佐々木は後事を勇に託して息絶える。歳三は、斎藤と山崎を連れて、隊の機密情報を処分する為に京の新選組の屯所に戻る。帰りの道中、山崎が敵に顔面を斬られてしまう。他日を期して大坂城を後にし江戸へ引き上げる新選組を、男装したひでが大声で激励し、見送る。江戸への洋上、山崎はひっそりと息を引き取る。
■第47回 『再会』
江戸を戦火にさらしたくない勝海舟は、主戦派に祭り上げられそうな新選組の名を甲陽鎮撫隊と改めさせ、勇に甲府への出陣を命じる。進軍の途中、多摩に立ち寄った勇らは、故郷に錦を飾り、歓待される。そして勝沼に進軍したものの、時すでに遅く散々に敗れ、刀の時代の終わりを実感。意見の対立から永倉と左之助は、ついに勇と袂を分かち、隊を離れる。
■第48回 『流山』
勇は勝海舟から、江戸近辺より立ち去れと命令され、新選組を下総の流山に移動する。駐屯する勇らを怪しんだ新政府軍は、薩摩の有馬藤太を派遣し、隊の内情を検分し勇に出頭を命じる。歳三の説得もあり、一世一代の大芝居を打ち、大久保大和という旗本として出頭した勇の前に、新選組伊東一派に所属していた加納鷲雄が現れる。
■第49回 『愛しき友よ』(最終回)
新政府軍に捕らえられた勇は、板橋で斬首されることになる。残された歳三は、斎藤らを会津に転戦させ、江戸にいる勝に勇の助命嘆願をするが拒まれ、逆に蝦夷に渡り幕臣の意地を貫いてくれと勝に頼まれる。処刑の日、つね、ふで、音五郎ら親族が見守る中、近藤勇は最後の言葉を残し刑場の露と消える。
【出演】
香取慎吾、藤原竜也、山本耕史、佐藤浩市、江口洋介 ほか
脚本・作:三谷幸喜
音楽:服部隆之
テノール独唱:ジョン・健・ヌッツォ
【特典映像】
・三谷幸喜 解説付き 未放送シーン
・三谷幸喜、服部隆之「新選組!」の音楽を語る
・ノンクレジット・オープニング
・「新選組を行く(一部の回を除く)」
○2004年 放送
*DVD6枚組
Metodos de pagos
Paris is the capital of France.
Reviews
Tokyo is the capital of Japan.