鴎外、漱石から太宰まで日本近代文学の潮流を辿る“聴く文学大系” 文学史に燦然と輝く17人の大家の厳選された名作30作品を豪華な顔ぶれの俳優陣が一字一句もらさず、全作品完全朗読します。情感豊かな美しい日本語の芸術にひたるひととき、新しい知的感動の世界が大きくひろがります。 ■朗読CDで聴く感動 鴎外、露伴らに端を発する近代文学の黎明期から、川端、太宰らの昭和文学まで、それぞれの時代と向き合ってきた文豪17人の厳選30作を手練れの名優陣の完璧で美しい日本語で堪能できます。 ■解説CDで識る歓び 朗読CDを聴いたあとにぜひ、この解説CDをお聴きください。日本文学研究の泰斗、紅野敏郎師のわかりやすい解説で作家、作品から時代背景まで理解がさらに深まります。 ■別冊読本で読む愉しみ 作家のプロフィール、豊富な図版、著名人の作品・作家にまつわるエッセイなどを満載した読み応え充分の別冊読本です。解説CDによる知識を文字で補い近代日本文学の潮流を系統立てて把握できます。 |
【商品内容】 ■CD50枚組(朗読CD40枚+解説CD10枚) ■別冊読本(B5判・64頁) ■豪華木製キャビネット |
【収録内容】 ■第1巻 近代文学の夜明け ●森鴎外 (文久2年-大正11年) 舞姫(明治23年)(CD1枚)【朗読】高橋昌也 鴎外の文壇処女作。留学体験をもとに、近代的自我に目覚めた青年に鴎外自身を投影。ドイツ人女性エリーゼをモデルにし、当時としては画期的作品。 ●幸田露伴 (慶應3年-昭和22年) 五重塔(明治24年)(CD3枚)【朗読】日下武史 露伴の浪漫的理想主義の特質が表れた代表作。五重塔建立にまつわる大工と親方の職人相互の意地と侠気が絡み合う。 ■第2巻 明治文学の異彩 ●樋口一葉 (明治5年-明治29年) たけくらべ(明治28年)(CD2枚)【朗読】幸田弘子 江戸のなごりが残る吉原遊郭を舞台に、少年少女の淡い恋を描く。一葉の実体験が物語の背景となる。 ●泉鏡花 (明治6年-昭和14年) 高野聖(明治33年)(CD2枚) 【朗読】佐藤 慶 一軒家に住む魔女が旅の男を弄んだあげく、飽きると獣に変えてしまう。鏡花特有の神秘的で幻想に富む浪漫趣味が溢れる。 ■第3巻 日本文学の巨星 ●夏目漱石 (慶應3年-大正5年) 坊っちゃん(明治39年)(CD4枚) 【朗読】風間杜夫 江戸言葉と松山弁のやりとりから生まれるユーモア、個性的な登場人物たち、テンポのよいストーリー展開は、以後の小説に大きな影響を与える。 ■第4巻 自然主義と浪漫主義 ●田山花袋 (明治4年-昭和5年) 蒲団(明治40年)(CD3枚) 【朗読】橋爪 功 自身の門下生との関係を告白する内容は、私小説の出発点となる。日本の自然主義の性格を決定づけた問題作。 ●谷崎潤一郎 (明治19年-昭和40年) 刺青/秘密(明治43/44年)(CD1枚) 【朗読】佐藤 慶 『刺青』は谷崎が追求する倒錯的な傾向が明確に表現される作品。『秘密』は誰もが持つ迷宮願望を描き人間の精神的迷宮に誘い込む。 ■第5巻 白樺派の双璧 ●志賀直哉 (明治16年-昭和46年) 小僧の神様/城の崎にて/好人物の夫婦(大正6-9年)(CD1枚)【朗読】江守 徹 『小僧の神様』は弱者への同情と義憤に裏打ちされる。『城の崎にて』は後の『暗夜行路』を予告する求道的作品。『好人物の夫婦』は夫婦の業や悲劇を描く。 ●武者小路実篤 (明治18年-昭和51年) 愛と死(昭和14年)(CD3枚) 【朗読】寺田 農 恋愛と死との対決をとりあげ、青春を描いた作品で、『友情』と並び称される実篤の代表作。 ■第6巻 大正文壇の寵児と巨匠 ●芥川龍之介 (明治25年-昭和2年) 杜子春/トロッコ/蜘蛛の糸(大正7年-11年)(CD1枚)【朗読】加藤 武 藪の中/好色(大正11/10年)(CD1枚)【朗読】高橋悦史 『杜子春』『蜘蛛の糸』は児童雑誌『赤い鳥』に、『トロッコ』は『大観』に掲載され国語教材にもなる。『藪の中』『好色』は『今昔物語集』の説話をもとにする。 ●菊池寛 (明治21年-昭和23年) 恩讐の彼方に/藤十郎の恋(大正8年)(CD2枚)【朗読】林 隆三 『恩讐の彼方に』は大分・耶馬渓の青の洞門にまつわる伝説に基づく人間賛歌。『藤十郎の恋』は新聞連載小説で、後に戯曲化され好評を博す。 ■第7巻 昭和文学の成立 ●井伏鱒二 (明治31年-平成5年) 山椒魚(昭和4年) 【朗読】森繁久彌 屋根の上のサワン/鯉/乗合自動車(昭和3年-27年)(「山椒魚」と併せてCD1枚)【朗読】草野大悟 『山椒魚』『鯉』で、もの言わぬ動物に自己の気持ちを託すが『屋根の上のサワン』で習作の時代は終わる。『乗合自動車』では時流に翻弄される人間の典型を描く。 ●永井荷風 (明治12年-昭和34年) ‐(ぼく)東綺譚(ぼくとうきたん)(昭和12年)(CD3枚) 【朗読】神山 繁 新聞に連載され、作者が素顔のままで登場する随筆体小説の味わいがある荷風を代表する人気作品。 ■第8巻 作家が見つめた生と死 ●梶井基次郎 (明治34年-昭和7年) 檸檬/交尾/ある崖上の感情 (大正14年-昭和6年)(CD1枚) 【朗読】寺田 農 処女作『檸檬』は繊細な感受性を檸檬を通じて描き文学青年の支持を得る。『交尾』は生きる意思の象徴を描き、『ある崖上の感情』では窃視という倒錯行動に生の感触を確かめる。 ●堀辰雄 (明治37年-昭和28年) 風立ちぬ(昭和11-13年)(CD3枚) 【朗読】加藤健一 『序曲、風立ちぬ』『冬』『春』『死のかげの谷』として順に発表。軽井沢で知り合い婚約し、後にサナトリウムで亡くなる女性との体験をもとにした作品。 ■第9巻 日本の美の集成 ●川端康成 (明治32年-昭和47年) 雪国(昭和22年)(CD4枚) 【朗読】加藤 剛 文芸誌に断続的に発表し昭和22年に完結。半独立の短篇の集積が全体を構成し、詩的な文体と独特の美意識が現世放棄の幻を浮かび上がらせる。 ■第10巻 無頼派作家の苦悩と希望 ●太宰治 (明治42年-昭和23年) 人間失格(昭和23年)(CD4枚) 【朗読】仲代達矢 太宰文学の総決算となる名作。主人公は作者の自画像であり、「自分には幸福も不幸もない。ただいっさいは過ぎて行く」という、いわば遺言のような作品。 |
【備考】 販 売: 株式会社日本音声保存 ※商品発送まで3日〜5日ほどお時間をいただく場合がございます。 ※商品番号ANOC-2121 |
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