ポイント
1収集・保管している開発資料を全掲載
2カラーイラストはもちろん、ラフスケッチやデザイン案など、現存画稿を網羅
3開発者トークイベント記録
4シリーズ初となる「バビロニアン・キャッスル・サーガ」4タイトルのオリジナルサウンドトラック
加えてデータアーカイブしている「ドルアーガの迷宮」も初サントラ化(いずれも新規録音)
5AC「ドルアーガの塔」の復刻インストカードを同梱
収録内容
〇書籍4冊 合計:1,200ページ超
・ゲーム企画書 約300ページ
・イラスト類 約800ページ
・開発者トークイベント記録 約100ページ(2014年11月29日「四神降臨祭」)
〇オリジナルサウンドトラックCD1枚
「ドルアーガの塔」(アーケード)「イシターの復活」(アーケード)
「カイの冒険」(ファミリーコンピュータ)「ザ ブルークリスタルロッド」(スーパーファミコン)
+「ドルアーガの迷宮」(フィーチャーフォン)
〇復刻インストカード ドルアーガの塔(2枚)※オリジナルシールは付属しません。
日本でようやく「剣と魔法のファンタジーRPG」が広まり始めた1980年代前半。
数あるビデオゲーム黎明期の傑作の中でも「アーケード」でいち早くファンタジーRPGの要素を取り入れ、日本におけるRPG的なファンタジーの普及に決定的な役割を果たした名作「ドルアーガの塔」。
最初の企画書が作成されたのは、1983年3月25日。まだ前例となるRPG的なファンタジーを題材としたゲームが存在しなかったこの時代に、どのようなアプローチで「RPG」という概念のビデオ・ゲーム化が検討されたのか。
「QUEST(クエスト)」と名付けられたその企画の立案者は、「ゼビウス」などでその名を知られる遠藤雅伸。
遠藤による企画書は、その後
1983年7月9日 「THE RETURN OF ISHTAR」
1983年11月4日 「TOWER OF ANU」を経て、
1984年3月10日 「THE TOWER OF DRUAGA」へと結実する。
「ドルアーガの塔」の続編として知られる「イシターの復活」。初期の不採用タイトル案にすでにその名が見られるなど、その製作プロセスをうかがい知ることができる価値ある開発資料群である。
これらは日本のファンタジーRPG黎明期における貴重な歴史記録であり、本書では遠藤雅伸による、それら肉筆の企画書を収録。また、遠藤による製作段階でのアイテム構想、キャラクター作成の過程がわかる資料も収集出来るものをすべて網羅。
さらに、本書では「「ドルアーガの塔」に始まる4タイトルのイラストや画稿類、デザイン案も収集できるものすべてを掲載する。
バビロニアを舞台とした、通称「バビロニアン・キャッスル・サーガ」。歴代シリーズ作において一貫してビジュアル面を手がけたアーティスト・篠崎雄一郎氏による貴重な画稿が掲載される。完成品のイラストはもとより、初期スケッチやラフ、デザイン案なども存在するため、その量は膨大なものとなる。
あの有名な「ドルアーガの塔」のポスターだが、完成までには複数のバージョンの構成案が存在していた。「イシターの復活」のポスター案も複数案が検討されており、我々が目にした完成形以外のプランも多数検討されていた。「カイの冒険」のパッケージ構成案は篠崎雄一郎氏が手がけており、飛翔するカイを別確度から捉えた別案も。
本書にはそうした「まだ我々が目にしたことのないイラスト」を詰め込んだ。長い時間を経ているにもかかわらず「初めて目にする新鮮な出会いと驚き」が体験できる。
そのほか、国際花と緑の博覧会のデザインワークスや情報誌「NG」のカバーアート、ボードゲームに関する資料なども収録。一連のシリーズに関する「完全アートワーク集」としても、現状でこれ以上は望めないというところまで突き詰めた。
開発者の証言として、4人の開発者(遠藤雅伸、内藤智、小沢純子、篠崎雄一郎)が登壇したイベント「四神降臨祭」の会話録を収録。この4人が一堂に会した数少ない機会であり、その証言を後世に残すために文字として記録しておく。さらには、アーケードアーカイブス発売時に開発者が語った「アーケードアーカイバー」より、「ドルアーガの塔」「イシターの復活」の証言録も掲載する。内藤智、小沢純子、篠崎雄一郎が登場して、当時の記憶を語ったもの。
本書は以上のような資料&画稿を結集し、歴史的に重要な作品「ドルアーガの塔」と、その一連のシリーズ作品が織りなす世界観を後世に残すものである。
同梱されるサウンドトラックCDは、いずれもゲーム基板などから新録するなど、この商品のために作られた音源を収録。
「ドルアーガの塔」(アーケード)
「イシターの復活」(アーケード)
「カイの冒険」(ファミリーコンピュータ)
「ザ ブルークリスタルロッド」(スーパーファミコン)
「ドルアーガの迷宮」(フィーチャーフォン)
「ドルアーガの塔」は、まだ日本にファンタジーRPGが浸透していなかった黎明期に登場し、その後の日本のゲーム文化に多大なる影響を与えることとなった。また、魅力的かつ独創的な世界観を構築し、その後の「イシターの復活」以降、統一された世界設定のもと独自のシリーズ展開を遂げた。本書では、そうした一連のシリーズ作品が持つ歴史的意義を鑑み、その記録を永く後世に伝えるために編纂されたものである。ゲーム史の研究資料としては開発資料などを網羅した前例のない第一級の資料となる。当時を知らないゲーム史研究者たちにも、それぞれの時代の空気を感じて貰えるはずだ。そして、何よりも、同じ時代を生きた人たちには「再発見」をもたらし、40年の時を経てなお新鮮な体験を提供できる内容となった。これほどの体系的な資料はかつて存在したことがなく、「ドルアーガの塔」だからこそ実現できた企画でもある。歴史に名を残す名作の40周年、その記念となる1冊をここに贈る。
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